黒や赤、オレンジなどのド派手な模様で知られるテントウムシ。
テントウムシは、英語圏(えいごけん)では「ladybird(レディー・バード)」、また「lady bug(レディー・バグ)」と呼ばれますが、確かに女性のようないでたちです。
でも、考えてみたら不思議です。
昆虫というのは、普通は周囲の風景に溶け込むような保護色(ほごしょく)をしているものですが、テントウムシはその正反対で、ド派手ないでたちです。
これでは、わざと自分を襲ってくれといっているようなものです。
テントウムシは何故、あえてこのような目立つ色模様をしているのでしょうか?
テントウムシのド派手な模様は、敵にアピールするためのものだった?
テントウムシは、敵に襲われると、足の関節から、有毒のアルカノイドを含む黄色い汁を出します。
この汁は臭くて苦いため、とても食べられたものではありません。
そして、1度このマズさを知った敵は学習し、2度とテントウムシを襲ってこなくなります。
つまり、テントウムシは、わざとド派手な模様を身にまとったうえで、敵に、
「私は、マズくて食べられませんよ」
ということをアピールし、自分の身を敵から守っているというわけなのです。
おわりに
「なあ。テントウムシって、試験でいい点を取ることだけを考えて、いつもガツガツ勉強している学生のことだよな」「それは、『点取り虫』」
今日は、テントウムシのド派手な模様は、敵にアピールするためのものだったという話を書いてみましたが、いかがでしたか?
冒頭にも書きましたが、昆虫というのは普通、敵から身を守るために、体をできるだけ目立たない保護色にしているものですが、そこを敢(あ)えてド派手にしているというのはスゴいですね。おお(゚o゚)