旅客機のパイロットのトイレは、どこにあるのでしょうか?コックピット内にある「パイロット専用トイレ」?
いえいえ、あの狭いコックピット内に、そのようなものは存在しません。
それでは、彼らのトイレはどこにあるのでしょうか?
旅客機のパイロットも一般の旅客用トイレを使用している
その答えは簡単です。
パイロットは、2階前方にある一般乗客用のトイレを使用しています。
つまり、パイロットは、用を足す際には、一度コックピットを出ることになります。
が、トイレの前に立ったら使用中だった、ということもありえます。
そのため、パイロットは、コックピットから出る前に、コックピット内にあるランプで、トイレが空いているのか使用中なのかを確認できるようになっています。
具体的には、ランプがついていれば使用中、ついていなければ未使用です、
が、これで完璧(かんぺき)かと思いきや、そうとも言えません。
ランプが消えているのを確認して、いざコクピットを出ようとした瞬間、いきなり点灯、といったことも少なくないからです。
そこで活躍するのが、「コクピットの窓」です。
といっても、前方や横にある窓ではありません。
実は、コクピットには、もうひとつ窓があります。
直径1センチ程度の非常に小さい「覗き穴(のぞきあな)」なのですが、これがコクピットのドアにつけられているのです。
こののぞき窓は、機外ではなく機内を見るためのもので、本来の目的は、コクピットに入ろうとする者をチェックするためにあります。
そして、パイロットがトイレに行く際には、この覗き穴から、まだ使用中のランプが点いているトイレを虎視眈々(こしたんたん)とねらい、乗客が出てきた瞬間、速攻でトイレにGo!するわけです。
もちろんこれは、航空機運航の安全を、コクピット内にいる他のクルーに任せたうえのことですが。
参考にしたサイト
パイロット専用トイレの存在は本当か!? | 飛行機の素朴な疑問を集めてみたら・・・
http://skyshipz.com/pilot/b042.html