「お茶を濁す」という言葉があります。
この言葉の語源は、安いお茶を上等な抹茶に見せかけることから来ていました。
「お茶を濁す」の語源は、安いお茶を上等な抹茶に見せかけることから
抹茶というのは、お茶の新芽を蒸して乾燥させ、茎柄(ようへい)、葉脈(ようみゃく)を除いて茶臼(ちゃうす)でひいて粉にした、茶の湯に用いる粉茶です。
ひき茶ともいいます。
この抹茶は、かつては貴族や僧侶(そうりょ)だけが楽しむ、特別な飲み物でした。
室町時代以降は、庶民の間にもお茶が浸透(しんとう)していきましたが、それは抹茶ではなく、当然安価なお茶でした。
それを、何とか上等な抹茶に見せかけるため、お茶をかき混ぜ、濁(にご)らせたのです。
そこから、いい加減にその場を繕(つくろ)ってごまかすことを「お茶を濁す」というようになりました。
「オレたち、お茶が飲めないから、こうやって頭の上に載せてお茶を濁そうニャン」「了解」
“We can’t drink tea, so we’ll just put it on our heads like this.” “Okay.”
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