「リンゲルマン効果」とは? – 綱引きで人数が増えるほど1人1人の出す力が減る現象

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綱引き

「リンゲルマン効果」というのがあります。
これは、どのようなものなのでしょうか?
一言でいえば、綱引きで人数が増えるほど1人1人の出す力が減る現象です。

「リンゲルマン効果」とは?

「リンゲルマン効果(Ringelmann effect)」とは、綱引きの際、参加する人数が増えるにつれて、1人1人の出す力が減っていく現象をいいます。「リンゲルマン効果」は、「リンゲルマンの法則」、「リンゲルマン現象」ともいいます。

約100年前、ドイツの心理学者リンゲルマン(Maximilien Ringelmann、1861 – 1931)は、人数を変えて綱引きの実験を行ないました。
それは、1人で綱引きをするときと、2人で綱引きをするとき、また3人で綱引きをするときというように、綱引きをする人数が増えるごとに、個人がどのように力を発揮していくのかを調べる実験でした。

もしも、そこで相乗効果が出るならば、綱引きに参加する人数が増えるたびに、より大きな力が発揮されることになるはずです。

しかし、この実験の結果は、まったく予想外のものでした。

2人で構成されたグループは期待値の93%、3人で構成されたグループは85%、8人で構成されたグループは49%しか力が発揮されなかったのです。
つまり、綱引きに参加する人数が増えれば増えるほど、1人1人の力が発揮されなくなるという、相乗効果どころかまったく正反対の現象が発生したのです。

リンゲルマン効果

これは、集団で作業を行なう場合、メンバーの人数が増えれば増えるほど、1人当たりの貢献度が低下することを意味しており、この現象は「リンゲルマン効果」と名づけられました。

リンゲルマン効果は、人数分だけ責任感が拡散するために生じるといわれています。

参考にしたサイト
http”社会的手抜き”を防ぐ「何のため」との問いかけ
http://j-net21.smrj.go.jp/watch/ippomae/entry/20100329.html
雑学 豆知識

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