日本では、高級果物の代表といえばマスクメロンですが、あの芸術的ともいえる美しい網の目は、どうしてできるのでしょうか?
マスクメロン
写真は、こちらからお借りしました。
実は、マスクメロンは、木に実がついたばかりのときは、ツルンとしていて網の目はついていません。
それが、だんだんと生長していく間に、網の目が出てきます。この網の目は、表皮のひび割れなのです。
マスクメロンの場合、中身の方が皮よりも生長が早いため、皮に中からの強い圧力がかかり、皮がはじけてたくさんのひび割れができるのです。そして、このひび割れにコルク層が発達し、あの美しい網の目模様をつくるわけです。
ちなみに、マスクメロンのマスク(musk)とは麝香(じゃこう)のことで、このメロンの強い香りを麝香にたとえたものです。風邪を引いたときなどに、顔につけるマスク(mask)のことではありません。