病気の快癒(あいゆ)を願って折る千羽鶴(せんばづる)。
この千羽鶴(せんばづる)を折る習慣は、どのように始まったのでしょうか?
また近年、千羽鶴を折る場合、首の部分を折らない方がよいという説が流れていますが、これは本当なのでしょうか?
千羽鶴を折るようになったきっかけ
「鶴は千年、亀は万年」と言われ、長寿の象徴です。
ここから、一羽一羽鶴を折るたびに寿命が延びると考えられれ、日本で始まった千羽鶴ですが、1958年(昭和33年)、原爆症と闘いながら、回復を願って千羽鶴を折り続けて亡くなった広島の中学生、佐々木禎子(ささき さだこ、1943年 – 1955年)さんを偲(しの)び、広島に「原爆の子の像」が建てられました。
「原爆の子の像」の周囲には、常に千羽鶴が絶えず、千羽鶴を折る習慣は、ここ広島から世界中に広がっていきました。
千羽鶴は、首の部分を折らない方がよい?
ちなみに近年、千羽鶴に用いる折り鶴は、首の部分を折らない方がよいという説が流れています。
これは、「首を折る→不吉」の連想と思われますが、宗教的にも民俗学的にも根拠はありません。
最後まで、きちんと折るのが正しいスタイルと言えます。
この件に関して、日本折紙協会は、首を折らないと、どちらが頭でどちらが尾か分からなくなるため、折って良いとしています。
ごもっともです。
参考にしたサイト
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/