2012年(平成24年)に完成した東京スカイツリー。
近年、このスカイツリーにそっくりな塔が、200年近く前の浮世絵(うきよえ)に描かれているとして話題になりました。
東京スカイツリーにそっくりな塔が、浮世絵に描かれていた
東京スカイツリーは、東京都墨田区押上1-1-2にある、高さ634メートルの世界一高い電波塔(送信所)です。
今や、東京タワーに代わる”東京の顔”となっています。
しかしながら近年、この塔が今から200年近く前の浮世絵に描かれているとして話題になりました。
それでは、この絵は一体誰が描いたものなのでしょうか?
その絵を描いたのは、江戸時代の浮世絵師・歌川国芳
その絵を描いたのは、江戸時代の浮世絵師歌川国芳(うたがわ くによし)です。
歌川国芳は、「東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)」で有名な、当時「江戸に歌川あり」といわれた天才浮世絵師で、彼が1831年(天保2年)、33歳の頃に描いたものとされる「東都三ツ俣の図(とうとみつまたのず)」の隅田(すみだがわ)の向こう側に、東京スカイツリーそっくりの塔のようなものが建っているのです。
東都三ツ俣の図
写真はこちらからお借りしました。
歌川国芳は、将来このような塔ができることを予知していた?
では、歌川国芳は、将来この場所にこのような塔ができることを予知していたのでしょうか?
これについては、現在でも良く分かっていません。
一説によれば、塔に見えるのは、回向院(えこういん)で開催される勧進相撲(かんじんずもう)のための相撲櫓(すもうやぐら)か、井戸掘りのための櫓(ろ)ではないかといわれています。