鮭(さけ)は、川で生まれて海で暮らし、繁殖(はんしょく)のために再び故郷の川へ戻ってくるという、不思議な生態をもつ魚です。
一口に戻ってくるといっても、距離にして1300~1400キロメートルともいわれる長旅です。
この鮭が、自分の生まれた川にまた戻って来れるのは何故なのでしょうか?
鮭が生まれた川に再び戻って来れるのは何故?
鮭の回遊(かいゆう)経路は、いまだ謎に包まれていますが、この距離を、途中で迷子にならずに戻ってこ来れるというのは、ある意味脅威(きょうい)といえます。
その理由としては、いくつか説がありますが、もっとも有力なのは、いわば「におい」説です。
この説によれば、鮭は自分が生まれた川のにおいを覚えていて、これを頼りに戻って来るのだといいます。
「鮭ちゃんの背中に乗って、海中旅行だニャン。ムニャムニャ」
写真はこちらからお借りしました。
他には「太陽コンパス」説というものがあります。
この説によれば、鮭の体内には、渡り鳥がもっているのと同じようなコンパスがあり、鮭はこのコンパスに従って、回遊や移動をしているのだといいます。