ネクタイの始まりは、クロアチア兵が首に巻いた赤いスカーフだった?

この記事は約 1 分で読めます

ネクタイ

ネクタイは、どのようなきっかけで生まれたものなのでしょうか?
また、日本でネクタイを最初に着用したのは、一体誰だったのでしょうか?

ネクタイの始まりは?

クロアチア兵が首に巻いた赤いスカーフがルーツとされる。

現在のネクタイの原型ができたのは、17世紀頃とされます。
当時のフランスは、外国から数多くの傭兵(ようへい)を雇っていましたが、その中にはクロアチア人もいました。
クロアチアの女性は、戦場に赴(おもむ)く恋人や夫の無事を祈って、男性の首に赤いスカーフを巻きました。
これがネクタイのルーツとされます。

「どう? 似合うかニャ?」
ネクタイ猫
写真はこちらからお借りしました。

時のフランス国王「ルイ14世」は、このクロアチア兵士の赤いスカーフを見て、側近(そっきん)に、

「あれは何か?」

と尋ねたそうです。

すると、側近はクロアチアの兵士について聞かれたものと勘違いし、当時のクロアチア人の呼び名であった、

「クロアットです」

と答えました。

そこから、このスカーフを「クロアット」と呼ぶようになり、その後「クロバット」に変化し、現在のフランス語のネクタイの呼び名「CRAVATE(クラバット)」となったということです。

日本人の最初のネクタイ着用者は誰?

ジョン万次郎といわれる。

日本人の最初のネクタイ着用者は、ジョン万次郎だといわれます。
ジョン万次郎は、14歳のときに漁に出て遭難(そうなん)し、通りがかったアメリカの船に助けられ、そのまま太平洋を渡りました。しかし、当時の日本は鎖国(さこく)をしていたため、すぐに日本に帰ることができませんでした。

そして、10年の歳月が流れ、1851年(嘉永4年)に万次郎は帰国。
降り立ったのは琉球(現在の沖縄県)で、薩摩藩(さつまはん)などの取り調べを受けますが、その際、長崎奉行所(ながさきぶぎょうしょ)がまとめた万次郎の所持品目録に書かれていたのが「襟飾3個」です。これは「ネクタイ3本」を意味しており、これが、「ネクタイが日本に初めてやって来た」最も古い証(あかし)となっています。
このときの「ネクタイ」は、現在の「蝶ネクタイ」に当たるものだったといいます。

ちなみに、1884年(明治17年)10月1日に小山梅吉(こやま うめきち)が日本で始めてネクタイを生産したことを記念して、1971年(昭和46年)に、「日本ネクタイ組合連合会」が10月1日を「ネクタイの日」と定めました。
小山梅吉(こやま うめきち)は帽子商でしたが、古着市場でネクタイを買い求め、見よう見まねで国産第一号の蝶ネクタイを作りました。このネクタイは、帯の生地を改造して作られたものでした。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告