「イカスミ料理」はありますが、「タコスミ料理」というのはありません。
これは、何故なのでしょうか?
「イカスミ料理」はあるのに「タコスミ料理」がないのは何故?
イカもタコも、スミを吐くことで知られています。
どちらも、敵に襲われたときにスミを吐くことは同じですが、その役割が異なります。
まず、イカスミは、粘度(ねんど)が高いので、海中ですぐに拡散しません。
そのため、スミを自分の分身に見せかけ、敵の目を惑(まど)わせている間に逃げるのです。
一方、タコスミは、粘度が高くなく、海中にさっと広がります。
これが煙幕となって、敵の目から見えなくなり、その間に逃げるのです。
さらに、味に関していえば、タコスミの方がおいしさも栄養も圧勝です。
しかしながら、タコはスミ袋が小さく、スミが少量しか取れません。
さらには、イカスミの方が採取しやすくて取り扱いも容易なため、「イカスミ料理」はあっても「タコスミ」料理はほとんど見られないのです。
参考にしたサイト
「いかすみ」と「たこすみ」の違い | 料理で幸せにする食の研究所ECL
https://worldchefsbible.com/知識の宝庫/雑学/「いかすみ」と「たこすみ」の違い/