老若男女、誰でも手軽に楽しめるスポーツ、ボーリング。
ボーリングは、10本のピンをどれだけ倒すかを競う、今も昔も人気のゲームですが、実はボーリングが誕生した当初は、ピンの数は10本ではなく、9本でした。
それでは、何故10本になったのでしょうか?
ボウリングのピンはもともと9本だった
ボウリングの起源は、紀元前5000年前の古代エジプトにあるといわれています。
当初は、ピンの数は決まっておらず、並べ方もまちまちでした。
ボウリングの基本的なルールを定めたのは、中世ドイツの宗教革命家として知られるマルチン・ルターです。
マルチン・ルターは、ピンの数を9本とし、並べ方もひし形に統一しました。
ルールも作り、ゲームにしたのです。
これが、今のボーリングの原形となった「ナイン・ピンズ」です。
ボウリングのピンの数を逆手にとって10本に
このナイン・ピンズは、ヨーロッパからアメリカに渡り、当時大流行しました。
しかし、19世紀になると、ナイン・ピンズは単に楽しむためのゲームではなく、ギャンブルの道具となってしまったのです。
そのため、ニューヨーク州が、このゲームを法律で禁止。
そこで、このゲームを諦めきれない人たちが、法律を逆手にとって考え出した、ピンの数が1本多い「テン・ピンズ」が、今のボーリングの原型なのです。
これが、1875年のことで、そこから再びボーリング・ブームが始まりました。