人間には、右利きが多いですが、これは体の右半分の機能を司(つかさど)る左脳が、人間にとって「優位脳」だからだといわれています。
そしてまた、左脳で言葉を理解したり、会話をするためのメカニズムも、左脳が支配している人が多いからともいわれています。
今ここに100人の人がいるとすると、96人は左脳で言葉を操り、残りの4人が右脳で言葉を支配しているというデータもあります。
左利きの人でも、実は両方使えるという人がかなりいます。
言語脳は、右利きの人の95%以上、左利きの人の60%が左脳ですが、40%の人は右脳、あるいは左右とも言語脳という人もいます。
つまり、左脳が優位脳であっても、左利きの人もいるわけです。
同じように、実は目や足にも右利き、左利きがあるといわれています。
たとえばサッカーのキックでも、ボールを蹴りやすい足というのがあるはずです。
また、顔をしかめたときに、動かしやすさが右と左とで微妙に違うのも、同じような理由だといいます。
そして、これらは利き腕と一致する場合が多く、やはり左利きは少数派なのです。