蚊を退治(たいじ)してくれる強い味方、香取り線香。
この蚊取り線香は、今は渦巻き型をしていますが、かつては棒状だったことをご存じですか?
香取り線香は、かつては棒状だった
香取り線香が誕生したのは、今から120年前の1890年(明治23年)のこと。
初期の蚊取り線香は、仏事で使用するお線香のノウハウを使って作られました。
そのため、棒状だったのです。
世界初の棒状の蚊取り線香
写真は、こちらからお借りしました。
しかも、その長さは約20センチほどだったため、40分もすれば燃え尽きてしまい、また、細かったために何本も同時に焚(た)かなければならず、使い勝手が良いとはいいがたいものでした。
そこで開発されたのが、現在普及している渦巻き型の蚊取り線香です。
そして、この形状のヒントとなったのが、なんと、とぐろを巻いたヘビだったといいます。
その後、開発を進めるうちに、うどん状の素材を2本並べて丸める「ダブルコイル」方式が誕生しました。
ちなみに、現在の一般的な蚊取り線香の長さは、75センチです。
この長さだと、1本で7時間半ほどもつようです。