小学校で、算数の時間に習う「九九」。
1の段から始まるのに、これを「九九」と呼ぶのは何故なのでしょうか?
答えを先に書けば、この「九九」は、なんと、もともと9の段から始まっていたのです!
「九九」はもともと9の段から始まっていた!
九九は、紀元前7世紀の春秋(しゅんじゅう)時代には、既に中国で使われていました。
日本でも、飛鳥(あすか)時代には既に使われており、奈良時代・平安時代には貴族が身につけておくべき教養のひとつとなっていました。
さて、この九九は、中国においても日本においても、もともとは「九九、八十一」から書き始めていました。
その理由には諸説ありますが、上流階級が独占するために、わざと覚えにくくしたという説もあります。
江戸時代には、九九は商人にも必要となり、この頃には現在と同じように、覚えやすい小さな段から始まるようになったといいます。