エチゼンクラゲ
写真は、こちらからお借りしました。
近年、秋から春にかけて、日本海沿岸地方では巨大クラゲの発生に悩まされているといいます。
大きな固体は、傘(かさ)の直径が2メートル、体重が150キログラムにもなるエチゼンクラゲです。
このクラゲが群れをなして現われると、付近の海域に魚が寄りつかなくなるばかりか、魚網(ぎょもう)を破ったり、刺胞(しほう)で魚を傷つけるなどして、甚大(じんだい)な漁業被害をもたらすといいます。
人の役に立つクラゲ型ロボット
そんな厄介者のクラゲがいる一方で、人の役に立つ「巨大クラゲ」も存在します。
それが、「自泳(じえい)式クラゲ型スパイロボット」です。
このクラゲを開発したのは、アメリカのバージニア工科大学です。
資金を出しているのはアメリカ海軍で、このロボットには、クラゲの中でも最大級のキタユウレイクラゲ「サイトネア・カピラータ」から取った「サイロ」という名前がつけられています。
自泳式クラゲ型ロボット サイロ
写真は、こちらからお借りしました。
このロボットクラゲは、シリコンで覆(おお)われたアルミニウム製の8本の腕をもっており、海中をクラゲのようにふわふわと泳ぎます。
スパイ用のため、できるだけ本物のクラゲの動きに近づけようとしているといいます。
そして、サイロの中心部にある制御ボックスが脳の役割を果たし、海中に入ると、あらかじめプログラミングされた動作を行ないます。
このロボットは、現在まだ開発段階ですが、いずれはカメラなどの、偵察(ていさつ)用の機器も搭載予定だといいます。