小さな虫は、風が強すぎると抵抗が大きくなって安定した姿勢を保てなくなり、風が弱いと揚力(ようりょく)が弱くなって飛行が難しくなります。
しかしながら、風が強くても弱くてもスムーズに飛行することができる昆虫がいます。
それがトンボです。
その秘密は、トンボの羽にあります。
トンボの羽には、小さなデコボコがあり、風があたると空気の渦(うず)ができます。
この空気の渦が、どんな風でもスムーズに受け流すため、飛行が安定するといわれています。
そして現在、羽にトンボと同じデコボコを取り入れた小型飛翔(ひしょう)ロボットが試作されています。
この小型飛翔ロボットは、トンボと同じように、4枚の羽を持っています。
強風の中でも自由に飛行ができるため、カメラを搭載(とうさい)して、災害現場などでの活用が期待されています。