一見お得に感じられる「1割お買い得セール」。
しかしここには、落とし穴がありました。
「1割お買い得セール」にしくまれた落とし穴とは?
ある酒屋で、「1割お買い得セール」と銘打った大売出しをはじめました。
1万円の買い物をすれば、てっきり1000円が戻ってくると思った近所の主婦がこの店で買い物をしてみると、1000円の代わりに1000円のウイスキーを1本もらいました。
さて、この主婦は、本当に1割特をしたことになるのでしょうか?
酒屋の言い分はこうです。
本来であれば、1000万1千円の買い物をしたのに、1万円しか払っていないのだから、1000円の儲けがあった。
1万円払って1000円の儲(もう)けならば、当然、1割特をしたことになる――。
しかしながら、1万1000円払うべきところを1万円しか払わなかったのだから、9.1%の特にしかならなかったという考え方もできます。
さらに、このようにも考えられます。
サービスでもらった1000円のウイスキーは、あくまで定価であり、仕入れ値は800円くらいのものでしょう。
そうすると、酒屋としては800円サービスしたにすぎず、お客が特したのは8%にしかならない――。
最後の考え方は、ちょっと意地悪ではありますが、さて、あなたはどの考え方に賛成でしょうか?