湖、沼、池。
これらの違いは、どこにあるのでしょうか?
素人判断ではなかなか区別がつきにくいですが、地学的には、以下のように定義されています。
まず、湖と沼。
これらはまず、両方とも海と直接つながっていないことが第一の条件です。
そして、このうち、中央部がクロモやフサモなどの、体全体が水中にある沈水(ちんすい)植物が、侵入できないくらい深いものを指し、その深さは、一般に5メートル以上とされています。
沼は、湖よりも浅いものをいい、その中で、中央部まで底に沈水植物が生えているものは沼沢(しょうたく)と呼びます。
池は、湖や沼に比べて面積が小さいものか、あるいは何らかの形で人工的な力が加えられているものをいいます。
もうひとつ、潟(かた)があります。
これは、海岸にあり、海とその一部がつながっている浅い湖のことです。
しかしながら、これらはあくまでも学術的な分類です。
実際の呼び名は、必ずしもこれに厳密に従っているとは限りません。
実際、”湖や沼の呼び名は、昔から地元の人が呼んでいた固有名詞は、そのまま受け継がれていることが多い”のです。