人間関係をうまくあやつるには、相手との「共通点」をまず探ることが第一歩となります。
「え? ○×県の出身ですか? 私もですよ」
「血液型は? あっ、私と同じだ」
「最寄の駅、いっしょですよね。駅前の喫茶店、パスタがおいしいのでおすすめですよ」
実にたわいのないことですが、こうして相手との共通点を見つけて強調し、心理学的距離を縮めれば、相手に好感を抱(いだ)かせるのはそう難しいことではありません。
何故なら、人間というのは「自分と似た人」には、まず敵意をもたないものだからです。
しかしながら、場合によっては、相手との共通点がまったくないこともあります。
そのようなときには、どうしたら良いのでしょうか?
そんなときは、相手と同じ行動をとるようにすれば良いです。
たとえば、相手が暑いからと上着を脱いだら、「ホント、暑いですね」といって自分も上着を脱ぎます。
喫茶店で、相手が紅茶を注文したら、自分も同じ紅茶を注文するのも手です。
さらに、何人かで議論をしているときなどは、相手に合わせるしぐさひとつで、味方をつくることができます。
しぐさや行動によって相手を同調させるこのようなやり方を、「ミラーリング」といいますが、これは文字通り、相手に鏡を見ているような錯覚を起こさせ、自分の意思に無意識に従わせるというテクニックです。
何だか、催眠術師のようでもありますが、このように言葉と視覚イメージの両方を駆使(くし)して共通点をくすぐれば、意中の人を振り向かせることができるかも知れません。