「水は、0度で凍る」と、学校で教わりました。
が、不純物がまったく混じっていない水を、そっと、振動を与えないようにして温度を下げていくと、どうなるでしょう?
そうです。このようにすると、凍らずに、液体の状態を維持するのです。
水は、「マイナス40度でも凍らない」ことがある
氷は、0度になると融(と)けて、確かに水になります。
が逆に、水は0度になっても、必ず凍るとは限らない。
これが正しいのです。
0度以下の水を、「過冷却水(かれいきゃくすい)」といいますが、この過冷却水は、ちょっとでも揺らしたり、ごく細かいチリなどのものが入ったりすると、たちまちのうちに凍ってしまいます。
水を、小さな粒子にすると、もっと温度が低くても凍らずに、水のままでいます。
直径が1ミクロンくらいの小さな粒であれば、マイナス40度くらいまで液体のままでいることができます。
空に浮かんでいる雲は、マイナス20度くらいまでは液体のままでいるものが多いようです。
いずれにしても、水は0度で凍るものと、固く信じて疑わなかった方もいらっしゃるかも知れませんが、どうもそれは違っていたようです。