誰が最初にいい出だしたのかは分かりませんが、「さつまいもを食べるとおならが出る」と良くいわれます。
そのせいからか、ホクホクとおいしそうな石焼きいもを、食べたいのにグッと我慢している人をときおり見かけます。
さつまいもを食べると、本当におならは出るのでしょうか?
また、出るとしたら、そのおならは臭いのでしょうか?
さつまいもを食ると、本当におならは出る?
これは本当です。
さつまいもを食べると、おならは出ます。
その原因は、さつまいもが豊富な食物繊維(しょくもつせんい)を含んでいることにあります。
食べたさつまいもが、大腸に送り込まれると、腸内細菌の働きが活発になり、その結果多量のガスが発生するのです。
それでは、「さつまいものおならは特に臭い」といわれることがありますが、これも本当なのでしょうか?
さつまいものおならは臭い?
結論を先にいえば、これは間違いです。
実験の結果、さつまいもを食べたあとに腸内で発生するガスは、ほとんどすべてが水素だということが分かりました。
あのイヤなおならのにおいの素となる、硫化水素(りゅうかすいそ)やインドール、スカトールといった成分は、まったく含まれていないのです。
水素は、ご存知の通り、無色透明の気体。
さつまいもは、確かにおならの発生回数は増やしますが、においの方は、むしろ逆に薄めてくれているのです。