人間には何故しっぽがない?

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人間には、何故尾(しっぽ)がないのでしょうか?
人間に進化する前のサルの頃にはあったはずなのに、何故なくなってしまったのでしょうか?

その答えを探るには、尾のある動物にとって、尾とはいったい何なのかということを考えてみると良いでしょう。

リス、キツネ、リス、カンガルーなどは、跳(と)んだり跳(は)ねたりするときに、尾をじょうずに使って、体のバランスをとっています。

木の上で生活するサルは、枝にぶら下がったり、木の実を取ったりと、手足の代わりに尾を使っています。

ウマ、ライオンなどは、尾を使って虫を追い払っていますし、カバは、あの長い尾を左右に振って糞(ふん)を撒き散らすことで、縄張りを主張しています。

このように、尾は動物にとって大切なものなのです。

尾でじょうずにバランスをとるリス
尾でじょうずにバランスをとるリス

ところが、イヌやブタなどのように家畜化された動物では、尾が退化の兆(きざ)しを示し、いわば飾りのようなものになってきています。
これを、蓄養萎縮(ちくよういしゅく)といいます。

そのいい例がイヌです。
野生のイヌは、寒さや寄生虫から身を守るために、常に尾で尻を隠しています。
が、飼い犬はほとんどそんなことはしません。
ピンと、上に立てています。
本来、身を守るために必要だったはずの尾が、自分を誇示(こじ)するための道具と化してしまったのです。

人間も同じです。
直立して、2本足で歩くようになると、尾が邪魔になり、退化してしまったのです。
尾てい骨は、その名残です。

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