お正月にお雑煮を食べる理由は? また「雑煮」の語源は?

この記事は約 2 分で読めます

お雑煮_01

毎年、お正月になるとお雑煮を食べますが、これにはどのような理由があるのでしょうか?
また、「雑煮」という言葉は、一体どこから来ているのでしょうか?

お正月にお雑煮を食べる理由は?

お正月にお雑煮を食べることには、深い意味と伝統があります。
以下に、詳しく説明します。

1.お雑煮は神様の力をいただくためのもの

お雑煮は、年神様(としがみさま)に供えたお餅(もち)を使った料理で、神様の力をいただくためのものとされます。
年神様(としがみさま)というのは、新年に家に幸せをもたらす神様で、お雑煮を食べることで、そのご利益(りやく)を受けると信じられています。

2.お雑煮には無病息災を願う意味も

お雑煮_02

お雑煮には温かい汁物(しるもの)が使われており、これは無病息災(むびょうそくさい)を願う意味も含まれています。
昔の人々は、お雑煮を食べることで旧年の農作物の収穫に感謝し、新年の豊作や家内安全(かないあんぜん)を祈っていました。
さらに、お雑煮の具材(ぐざい)には地域ごとに違いがあり、それぞれの地で異なるスタイルが存在しています。
お雑煮は、日本の多様な文化を反映した料理でもあるのです。

3.お雑煮は平安時代から食べられていた

お雑煮は、平安時代から食べられていたとされ、当時はお餅が特別な日、すなわち「ハレの日」に食べるものでした。
お雑煮の具材には、里芋やにんじん、大根などが一般的に使われ、それぞれに意味が込められています。
例えば、里芋は子孫繁栄(しそんはんえい)を象徴し、にんじんは魔よけの効果があるとされています。

また、お雑煮を食べる際には、地域によって異なる具材や味付けがあり、関西では白味噌仕立て、関東ではすまし汁仕立てが一般的です。
さらには、お雑煮は神様に供えたお餅を使うため、神人共食(しんじんきょうしょく)の一環として、神様の力をいただくと考えられています。
神人共食(しんじんきょうしょく)というのは、神様と人間が同じものを食べることで親密(しんみつ)になるという信仰のことです。

「雑煮」の語源は?

お雑煮_03
「雑煮」は「煮雑ぜ(にまぜ)」に由来し、さまざまな具材を煮合わせて作ることから来ています。
お雑煮は正月の三が日におせち料理と一緒に食べることが一般的で、祝い箸(いわいばし)を使って食べることも特徴的です。

おわりに

「うわー、いい香りだニャー!」「ぼくが作ったお雑煮チュー。今日は休戦して仲良く食べようチュー」
“It smells so good!” ”I made this ozoni. Let’s make a truce today and eat well together.”
猫とネズミ、仲良くお雑煮を食べる

今日は、お正月にお雑煮を食べる理由と、「雑煮」という言葉の語源を書いてみましたが、いかがでしたか?

お正月といえば、凧揚げ(たこあげ)がつきものですが、この凧揚げ(たこあげ)の「たこ」は、なんと、もともとイカでした。ええっ!(゚o゚)
詳しくは、以下の記事をお読みください。

お正月に揚(あ)げる凧(たこ)。この「たこ」は、なんと、もともと「いか」でした!凧揚げ(たこあげ)は、平安時代に中国から日本に伝わりました。当時は、この凧(たこ)の形が鳥の「鳶(とび)」に似ていたことから「紙鳶(しえん)」または「紙老鴟(しろうし)」と呼ばれていました。その後、凧揚げが庶民(しょみん)の間に広まると、これに脚をつけた姿が「いか」に似ていたために、「いかのぼり」と呼ばれるようになりました。
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告