お風呂の浴槽(よくそう)を「湯舟(ゆぶね)」と呼びますが、これは何故なのでしょうか?
お風呂の浴槽を「湯舟」と呼ぶのは何故?
昔は本当に船に積まれていたため。
銭湯(せんとう)が普及し始めた頃、浴槽(よくそう)を船に積んで行なう移動式の入浴サービスがありました。やがて、この移動式銭湯は「湯舟(ゆぶね)」と呼ばれるようになり、その後湯舟は浴槽全般を指す言葉になったのです。
以下に、詳しく説明します。
1.湯舟の語源は「移動式銭湯」から
「湯舟(ゆぶね)」という言葉の由来は、江戸時代に遡(さかのぼ)ります。
当時、銭湯(せんとう)が普及(ふきゅう)し始めた頃、移動式の銭湯(せんとう)というものが存在していました。
この銭湯(せんとう)は、船の中央に浴槽(よくそう)を設置(せっち)したもので、この船が川や水路を使って移動し、入浴サービスを行なっていました。
特に、この移動式銭湯(いどうしきせんとう)は銭湯(せんとう)がない地域に住む人々にとって、重要な入浴手段となっていました。
やがて、この移動式銭湯が「湯舟(ゆぶね)」と呼ばれるようになったのです。
2.湯舟はその後「浴槽全般」を指す言葉に
「湯舟(ゆぶね)」という言葉は、もともとはこの船自体を指していました。
が、その後浴槽全般を指す言葉としても使われるようになりました。
江戸時代の文献(ぶんけん)にも、湯舟(ゆぶね)に関する記述が見られ、当時の人々の生活に密接に関連していたことが分かります。
湯舟(ゆぶね)は、単に浴槽(よくそう)のことを指すのでなく、入浴文化の一部としても重要な役割を果たしていました。
江戸時代の人々は、湯舟(ふぶね)を通じて、リラックスや社交の場をもち、日常生活の一部として楽しんでいたのです。
おわりに
「いい湯だニャー」
“It’s a nice bath.”
今日は、お風呂の浴槽(よくそう)を「湯舟(ゆぶね)」と呼ぶのは何故かという話を書いてみましたが、いかがでしたか?
なんと、昔は本当に船に積まれていたのですね!おお!(゚o゚)
風呂といえば、水洗トイレの発明のきっかけとなったのは、発明者の病的ともいえる風呂好きでした。
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