現代の日本では、医者になるのは容易ではありません。
しかしながら、誰でもカンタンに医者になれる時代がありました。
誰でもカンタンに医者になれる時代があった
現代の日本では、医者(いしゃ)になるのは容易ではありません。
しかしながら、昔はそのハードルが高くありませんでした。
江戸時代は、生まれで職業が決まる時代でしたが、医者はその数少ない例外でした。
当時は、医者になるまでの免許制度(めんきょせいど)というものが存在せず、なんと、技術や知識がなくても医者になれたのです。
「えー、今日から医者になることにしたニャン吉と看護師(かんごし)のあひる子だニャン、どうぞよろしく」「よろしく、ガーガー」
そのため、武士や農民でも、思い立ったその日に、医者を名乗ることができたのです。
おわりに
「いやー、こうやって患者さんにあんまをしてもらうのもなかなかいいねぇ」「ありがとうございます、先生」
今日は、誰でもカンタンに医者になれる時代があったという話を書いてみましたが、いかがでしたか?
医者といえば、「藪医者(やぶいしゃ)」という言葉がありますが、実はこの藪医者というのは、なんと、「名医」のことでした。
ええっ!(゚o゚)そうなの?
詳しくは、以下の記事をお読みください。(^^)
「藪医者(やぶいしゃ)」という、「ヘタな医者、腕の悪い医者」を意味する言葉があります。が、この言葉はもともと、「腕の良い医者」を表わす言葉でした。江戸時代中期に松尾芭蕉の弟子だった森川許六(もりかわ きょろく)の編纂(へんさん)した「風俗文選(ふうぞくもんぜん)」によれば、かつては但馬国(たじまのくに、=現在の兵庫県北部)の養父(やぶ)にいた名医を指す言葉だったといいます。しかしながら、あまりに評判が高くなったことから、「養父から来た医者」を自称するニセモノが続出。