写真はこちらからお借りしました。
アップルの公式サイトのiPhoneに表示される時計は、いつも9時41分ですが、これは一体何故なのでしょうか?
「時計業界の標準時刻」は10時10分
以前、腕時計の展示品は、何故10時10分なのかという話を書きました。
時計メーカーによって1分程度の違いはありますが、この10時10分という時刻は、いわば「時計業界の標準時刻」といって良いかと思います。
ところが、あたかもこれを嘲笑(あざわら)うかのように、あるいは完全シカトするように、アップルの公式サイトのiPhoneに表示される時計は、いつも9時41分となっています。
実はこれ、iPhoneだけではありません。
なんと、OSの時計も、すべて9時41分になっているのです。
しかし、9時41分というのは、何とも中途半端な時刻です。
アップル社の製品だけ、何故このような時刻になっているのでしょうか?
アップル製品の時計が9時41分なのは何故?
アップル製品の時計が、このような半端な時刻になっているのは、同社の発表イベントが関係しています。
発表イベントが始まる時刻が9時ちょうどで、開始から約40分後に新製品が発表されます。
そのため、この時刻に合わせて、プレゼンに使う画像内の時間を設定しているのです。
しかしながら、いつも9時40分ぴったりに始まるとは限りません。
そこで、少しずらして41分にしたということです。
アップル製品の時刻は、最初は9時42分だった
実は、2007年(平成19年)に、アップルの創始者(そうししゃ)であるスティーブ・ジョブズが初代iPhoneとiPod touchを発表したのは9時42分でした。
そして、2010年(平成22年)に第1世代iPadが発売されるまでは、すべてこの時刻になっていました。
が、現在はこの時刻を1分早めた9時41分となっています。
おわりに
「ニャー。イベントってどういう意味ニャ?」「うーん。『うまい弁当』っていう意味じゃないかニャン」
画像はこちらからお借りしました。
今日は、アップルの公式サイトのiPhoneに表示される時計が9時41分なのは何故かという話でした。
別に、時計業界に喧嘩(けんか)を売っているわけではなかったのですね(それはそうでしょう)。【><】
何より、自社製品に独自の基準で9時41分という時刻を設定し、それを貫いているアップル社の姿勢に、一流メーカーとしての一種の矜持(きょうじ)を感じます。
途中で1分変えていますが。(爆)