男性のお助け薬「バイアグラ」。
この薬は、一体どのような経緯(いきさつ)で生まれたものなのでしょうか?
「バイアグラ」は、研究の失敗から生まれた
アメリカの製薬会社ファイザーの、イギルス・ケント州にある研究施設で、1996年、5型ホスホジエステラーゼ阻害薬と呼ばれる試薬が開発されました。
この薬は、狭心症(きょうしんしょう)の治療薬の開発に必死に取り組んだ結果生まれたものでしたが、臨床試験(りんしょうしけん)の結果、心臓動脈の狭窄(きょうさく)に目立った治療効果がないことが判明します。
しかしながら、この薬は偶然にも、”男性の悩み”に画期的(かっきてき)な効果があることが分かったのです。
新薬は、血流を高める効果がありましたが、その血管の場所が、研究者の期待した部位ではなく、アソコだったのです。
研究者は、その効果をインポテンツ研究専門の学会誌に発表。
そちらの方向に開発の舵を切りかえ、1998年に「バイアグラ」という商品名で販売を開始しました。
小さな青い錠剤は、その後たちまちのうちに、同社のドル箱となっていったのです。
おわりに
「ニャー。『ドル箱』って、ゴミをポイッ!と捨てるところだよニャ」「それは、『ゴミ箱』」
写真はこちらからお借りしました。
今日は、男性のお助け薬「バイアグラ」は、研究の失敗から生まれたという話を書いてみました。
このように、何かの研究の副産物というのは、探せばけっこうありそうです。