お弁当のおかずの定番といえば、ウインナーにタコのような切り込みを入れた「タコさんウインナー」でしょう。
見れば見るほどユニークなカタチをしたおかずですが、これは一体誰が考えたものなのでしょうか?
「タコさんウインナー」の考案者は、料理研究家の尚道子
このウインナーの考案者は、NHKのテレビ番組「きょうの料理」の講師として知られた、料理研究家の尚道子(しょう みちこ、料理研究家の故・岸朝子の妹)です。
日本でウインナーが食べられるようになったのは、昭和30年代のことです。
ウインナーは、それまで日本の文化にはなかったため、調理のノウハウはまだ少なく、また、加工していないウインナーは、箸(はし)ではつかみにくいものでした。
そこで、尚道子は、食べるときに箸がすべらないよう、ウインナーに切り込みを入れました。
これが、タコさんウインナー誕生の瞬間です。
タコさんウインナーは、夫である尚明(しょう あきら)を励ますために作ったものだといいます。
写真はこちらからお借りしました。
なお、夫の尚明は、琉球王国(りゅうきゅうおうこく)最後の国王である尚泰央(しょう たいおう)の孫にあたる人で、ダイニングキッチンの発明者としても知られています。