1904年に行なわれた「第3回夏季オリンピックセントルイス大会」のマラソン競技中に、車に乗ってしまったという不名誉な記録を残した選手がいます。
オリンピックの競技中に、車に乗って優勝したフレッド・ローツ
その選手の名前は、フレッド・ローツ(Frederick “Fred” Lorz、1884年6月5日 – 1914年2月4日)。
この日、フレッド選手は、40℃近い暑さに負けて倒れこんでしまいますが、そんなときに救世主が現われます。
そうです、そこに車が通りかかったのです。
あろうことか、フレッド選手はその車に乗せてもらい、ゴール手前の8km付近まできたところで降りると、再び走り始めたのです。
そしてもちろん、そのままゴールまで走って、トップでゴールイン!
しかし、そんなズルがまかり通るわけもなく、ルーズベルト大統領令嬢アリス(Alice Roosevelt Longworth)からオリーブ冠を授かろうとしたまさにその瞬間、車の持ち主に告発され、優勝は取り消されました。
どの世界にも、ズルい人間というのはいるものですね。