寒い冬の日に、トウガラシを鞄の中に入れて履(は)くと、足がポカポカ温かくなるといいます。
これは、トウガラシの中に含まれるカプサイシンという成分が、血行を良くし、冷えやすい足の血液の循環(じゅんかん)を助けるためです。
マーボー豆腐など、トウガラシの入った辛い食べ物が食欲をそそるのも、この成分が消化吸収を助けるためです。
さて、このカプサイシンには、体内のエネルギー消費を促進させる効果があります。
体内に取り込まれたカプサイシンは、中枢神経(ちゅうすうしんけい)を刺激することによって、副腎皮質(ふくじんひしつ)からアドレナリンなどのホルモンの分泌(ぶんぴつ)を促(うなが)します。
これによって、脂肪分解酵素のリパーゼが活性化され、エネルギー代謝(たいしゃ)が盛んになります。
するとその結果、体内に貯蔵された脂肪の分解が進みます。
つまり、カプサイシンには、肥満防止効果があるのです。
とはいえ、辛い物ばかりの食事を摂(と)りすぎると、血圧が上がって体に悪い影響を上げるということもまた事実。
カプサイシンには、血圧の上昇作用があまりないことが報告されてはいますが、何事もほどほどに、ですね。
参考にしたサイト
カプサイシンの効果効能 | サプリメント大学 https://www.supkomi.com/univ/capsaicin/caps-effect.html