最近では、スーパーの野菜売り場や八百屋の店頭には、まっすぐで形や長さのそろったキュウリが並んでいて、曲がったものはほとんど見かけなくなりました。
一方、一昔前の自然食ブームのときには、まっすぐなキュウリは不自然で、たくさんの農薬を使っているという噂が流れ、曲がったキュウリがもてはやされた時期がありました。
中には、今でもそのように思っている方がいらっしゃるかも知れません。
さて、ここで注意しなければならなのは、”曲がっているから有機栽培とは限らない”ということです。
キュウリの形が悪いのは、農薬を使っていないからではなく、実をつける時期に、栄養に偏りがあったためなのです。
”キュウリがまっすぐか、それとも曲がっているかで、有機栽培かどうかの区別はつけられません。ましてや、そのキュウリにどのくらい農薬が使われているのかの目安にさえなりません”。
曲がっている形から分かることは、そのキュウリの品質が悪いということくらいです。
有機栽培でも、きちんと作れば、まっすぐなキュウリになるはずなのです。
なので、お店で売られているキュウリがまっすぐだからといって、何ら心配することはありません。
むしろ、曲がったキュウリこそ、買うのを避けるべきなのです。