人は、いつか必ず死んでしまうもの。
長く生きていれば、誰かの葬式(そうしき)に必ず参加することになるでしょう。
しかし、葬式で何に気をつけたら良いのか分からない、そんな方もいらっしゃることでしょう。
葬式では、ひとつだけ注意したいことがあります。
それは、遺族(いぞく)の方にかける言葉です。
あなたは、意味も分からず、「ご冥福(めいふく)をお祈りします」といってしまってはいないでしょうか?
実はこの言葉、相手によってはこれ以上ない屈辱的(くつじょくてき)な言葉なのです。
「ご冥福をお祈りします」という表現は、これ以上ない屈辱の言葉
そもそも冥福とは、「冥土(めいど)で幸せになる」という意味です。
つまり、遺族の方に「ご冥福をお祈りします」と挨拶することは、
「亡くなられた方は、冥土へ迷い込んだ」
といっていることになり、「故人を侮辱(ぶじょく)する無責任で心ない表現」となってしまうのです。
それでは、どのようにいったら良いのでしょうか。
「お悔やみを申し上げます」「ご愁傷(しゅうしょう)様でございます」「哀悼(あいとう)の意を表します」などの表現を使うのが良いでしょう。
冥福は、仏教から来た言葉。
使っても問題ないという意見もありますが、その場合でも、少なくとも神道やキリスト教など、他宗教の方に対しては使わない方が無難です。
なお、浄土真宗でも、この言葉は使いません。
新・ことば事情 4748「ご冥福をお祈りします」| 道浦俊彦TIME
https://www.ytv.co.jp/michiura/time/2012/06/post-1209.html
冥福
https://ja.wikipedia.org/wiki/冥福