「脂肪」と聞くと、鶏肉のように、皮膚の下にドロッとした脂肪が固まっているさまをイメージします。
が、人間の場合は、ちょっと違います。
「脂肪細胞」という細胞にため込まれています。
そして、この細胞がつくられるのは、何と4、5歳までなのです。
脂肪細胞の数は、普通はだいたい200億個くらいですが、”4、5歳のときに肥満児だったりすると、人よりも多くつくられてしまいます”。
そうすると、人より脂肪をため込む貯蔵量(ちょぞうりょう)が大きいわけなので、大人になっても肥満になる可能性が高くなります。
大人になってからの肥満は、この脂肪細胞に脂肪をため込むことによって起こります。
つまり、肥満になるかどうかは、4、5歳までに決まってしまうということになります。
が、ここで注意すべきことがあります。
これはあくまで可能性という、いわば資質の問題。
たとえ脂肪細胞の数自体は少なくても、ためる脂肪の量が増えてくれば、やはり肥満になってしまうということです。
そう、油断は大敵なのです。