ある結婚相談所のベテランにいわせると、”食事をしながらのお見合いは失敗する”そうです。
特にいけないのが、お見合いの席にしばしば選ばれる懐石料理とフランス料理。
お互い初対面の場合は、食事をしながら話すというのは、意外にしずらいものです。
ましてや、懐石・フランス料理となると、箸の使い方やテーブルマナーが気になって、お互いの緊張感はさらに増すばかり。
座敷の場合には、足の痺(しび)れも加わり、あげくは終始話が盛り上がらずで、「つまらない人」ということになってしまいます。
お見合いの場所としては、個室タイプのティールームが一番いいようです。
お茶とケーキぐらいの方が、お互いにリラックスして、気軽に話せるものといいます。
ただし、”個室喫茶”では、ちょっとまずいです。
また、最近は父兄を同伴しない方が話しはうまく進みます。
特に、男性側の母親が出てくると、頓挫(とんざ)する確率が高くなります。
女性側から見れば、母親と一緒の男性は、どうしてもマザコンっぽく見えてしまいますし、母親の方も、ついいろいろなことを聞いたりして、未来の花嫁をおびえさせてしまいます。
普通に喫茶店でお茶を飲む――これが”現代版お見合いのコツ”なのです。