今や美術品扱いをされている大判・小判ですが、形が長円形(ちょうえんけい)をしています。
この形は、一体どこから来ているのでしょうか?
大判・小判の長円形はどこから来ている?
実は、あの優雅な長円形は、米俵(こめだわら)がモチーフとなっています。
「六百万石の大名」などといわれたように、米は経済力の象徴だったため、金貨もこれにあやかったというわけです。
大判を作ったのは豊臣秀吉ですが、1枚が10両に相当するので、今でいうと10万円札のようなものになります。
この金額になると、大名や大商人しか手にできないので、あまり評判がよろしくありません。
その後、徳川家康が1両小判を作って庶民(しょみん)にも普及させました。
小判も、ナリは小さいですが大判と同じ長円形です。
さらに、ワラ目を意味する横線が刻まれてやや丸みを帯びており、大判よりもさらに米俵のイメージが強いものになっています。
おわりに
「ニャー。小判って、腰に棒をさしたおじさんが立ってる所だよニャー」「それは、『交番』」「そうそう」
今日は、大判・小判の長円形はどこから来ているのかという話を書いてみましたが、いかがでしたか?
米俵がモチーフだったとは、ちょっと驚きですね。おお!(゚o゚)
長円形をした貨幣は、世界広しといえど日本だけです。
やはり日本は、神代(かみよ)の昔からお米の国なのですね。(^^)