人生において、大事な儀式をまとめた言葉に「冠婚葬祭」というのがあります。
この中の「冠」とはどのような意味なのでしょうか?
「冠婚葬祭」の「冠」って、どういう意味?
「冠婚葬祭」のうち、婚は「結婚」、葬は葬儀、祭は祖先(そせん)を祀(まつ)ることを意味しますが、「冠」とは一体何なのでしょうか?
昔の日本では、生まれた子供が男の子の場合、成人を迎えると、「元服(げんぷく)」と呼ばれる儀式が行なわれていました。
しかし、この元服の年齢は一定しておらず、12~16歳頃までの間に行なわれ、古くは髪を整え、冠(かんむり)をかぶり、大人の服を着て、幼名(ようめい)を改めました。
また、元服してはじめて冠をかぶることは「初冠(ういこうぶり)」、または「加冠(かかん)」と呼ばれました。
「冠婚葬祭」の冠は、この元服の冠のことなのです。
おわりに
「トンボちゃん、『冠婚葬祭』の冠って、どういう意味?」「分からないなあ。ママに聞いてみてよ」
今日は、「冠婚葬祭」の「冠」とはどういう意味かという話でしたが、いかがでしたか?
このような、分かったようなつもりになっていて、実は良く分かっていなかった、という言葉は、探せば他にもたくさんありそうです。