「♪ドングリころころどんぶりこ~♪」
と、童謡でも歌われるドングリ。
公園などにもよく落ちているこのドングリですが、これはそもそも何の木の実なのでしょうか?
こう書くと、
「え?」
と驚かれる方がいらっしゃるかも知れませんが、実は「ドングリの木」というのは存在しません。
「ドングリの木」というのは存在しない
ドングリというのは、ブナ科の、特にカシ・ナラ・カシワなどコナラ属植物の果実の総称で、果皮(かひ)が硬く熟して、地面に落ちたものを「ドングリ」と呼んでいるのです。
これらの木から落ちたドングリは、いずれも非常に良く似ており、実際、ドングリを見てその落ちてきた樹種を正確に判別するのは容易ではありません。
このドングリの語源には諸説あります。
ひとつは、栗(くり)のようにおいしくはなく、なおかつそのままでは食べられないことから「鈍な栗=ドングリ」となったという説です。
その他には、ドングリは古くからコマとして利用されていたため、コマの古い名称である「つむぐり」から来たという説もあります。