ボクシングやキックボクシング、空手の選手などが、練習のときに使うサンドバッグ。
「サンドバッグ」は、直訳すると「砂袋」となるので、当然砂が入っているのかと思います。
が実は、このサンドバッグの中には、砂は1粒たりとも入っていません。
サンドバッグの中には、砂は1粒たりとも入っていない
砂はサンドバッグには向かない
ボクシング用品メーカーによれば、砂では、長く吊るしている間に、袋の底の部分の砂が固くなってしまうそうで、これを打つと手を傷めてしまうため、砂はサンドバッグの中身には向かないのです。
実際には、サンドバッグの中には、細くしたフェルトやメリヤス、ナイロン生地、スポンジなどが詰められています。
「サンドバッグ」は和製英語
それでは、この袋を「サンドバッグ」と呼ぶのは何故なのでしょうか?
実は、このサンドバッグというのは和製英語なのです。
正しい英語は、
Punching Bag(パンチング バッグ)
です。
英語でSandbag(サンドバッグ)というと、文字通りSand(砂)の入ったBag(袋)という意味で、洪水(こうずい)をせき止めたりするときに使う土嚢袋(どのうぶくろ)を指します。
日本では何故「サンドバッグ」と呼ぶ?
日本でのみ「サンドバッグ」と呼ぶようになったのは、1920年代に日本にボクシングが入ってきた際、当時の練習生が中に何をつめて良いのか分からず、砂を詰めたことに由来します。
が、間もなく砂では手首を痛めると分かり、中身を変えたのですが、名前だけがそのまま残ったというわけなのです。
ちなみに、「サンドバッグ」の中には、水や液体を入れた、いわば変わりもののサンドバッグも存在します。
これは、つめる物によって、重量・硬さを調整しているのです。
参考にしたサイト-Yahoo! 知恵袋
サンドバッグには本当に砂が入っているのですか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1212277912