犬の名前の定番といえば「ポチ」、猫といえば「タマ」ですが、これは何故なのでしょうか?
何故犬は「ポチ」で、猫は「タマ」なのか?
ポチの語源
「ポチ」の語源には、諸説あります。
英語で「斑点のある、まだらの」を意味する「spotty(スポッティー)」からきたとするもの、フランス語で「小さい、可愛い」を意味する「petit(プチ)」からきたとするもの、また、英語の俗語で「犬」を意味する「pooch(プーチ)」からきたとするものが有名です。
タマの語源
一方、猫の名前の定番「タマ」の語源の方も、実にさまざまです。
玉にじゃれるからとするもの、宝玉(ほうぎょく)のように珍重(ちんちょう)されてきたからとするもの、また、豪徳寺(ごうとくじ)というお寺の和尚(おしょう)が飼っていた猫の名前が「タマ」で、この猫は招き猫のモデルとして知られる有名な猫で、これが全国に知られるようになったためとするものなどがあります。
豪徳寺の猫の話の詳細は、以下の記事の「豪徳寺の招き猫」の項をお読みください。
昔から、招き猫と言えば、商売繁盛(しょうばいはんじょう)を願って店先に置かれる縁起物(えんぎもの)です。たいていは、左手を上げていて、右手に小判(こばん)を持っていたりしますが、逆に、右手を上げている招き猫もいます。これら2種類の招き猫の違いは何なのでしょうか?一般に、左手で招いている猫は客を招き、右手で招いている猫は福を招くといわれています。
招き猫の由来には、たくさんの言い伝えが残されていますが、左手の招き猫の話で有名なのは、文化13年(1816年)にあった「小判猫」です。