日本人が「OK」という言葉を使うようになったのは何故? – 河原喜久恵の「That’s OK」の大ヒット

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日本人が「OK」を使うようになった理由は?

河原喜久恵の「That’s OK」の大ヒット。

日本で「OK」という表現が一般に広まったのは、1930年(昭和5年)のことです。
実は、この年に起こった重要な出来事が、日本に「OK」を定着させる大きなきっかけとなったのです。

1930年のこと、松竹映画「いゝのね誓ってね」の主題歌として、河原喜久恵(かわはらきくえ)が歌った「ザッツ・オーケー」(That’s OK)という曲が大ヒットしました。
この曲の作詞は多蛾谷素一(畑耕一(はたこういち)の変名)、作曲は奥山貞吉(おくやまていきち)で、歌詞中に「いいのね いいのね 誓ってね OK OK ザッツOK」という印象的なフレーズがありました。
そしてこのフレーズが、当時の若者を中心に、流行語として広まっていったのです。

「OK」以前は何と言っていた?

「オーライ」

「OK」という言葉が流行する前は、このような了解や承認を示すくだけた外来語表現として、「オーライ」(all right)が使われていました。
「OK」は、この「オーライ」に取って代わる形で、日本に定着していったと考えられています。
そして今や、「OK」という言葉は、日本語の中に外来語として完全に定着(ていちゃく)し、日常会話から公式文書(こうしきぶんしょ)まで幅広く使われています。

「OK」が日本に広まっていったのは何故?

発音のしやすさ、世界中で通じるグローバルな表現、汎用性(はんようせい)。

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「OK」が日本に広まっていった理由には、以下の3つが挙げられます。

1.発音のしやすさ

まず、何といっても、「OK」はたった2文字で「承認」「了解」を表わせる簡潔さがあります。
日本語の音韻体系(おんいんたいけい)にも合う発音です。

2.国際性

「OK」は、世界中で通じるグローバルな言葉です。
日本以外でも広く使われている表現です。

3.汎用性

「OK」は、簡潔な表現ゆえに、さまざまな文脈で使えるという汎用性(はんようせい)があります。
特に、戦後の日米関係の深化(しんか)やグローバル化の進展(しんてん)に伴い、「OK」の使用頻度(しようひんど)はさらに高まっています。
コンピュータの普及とともに、インターフェース上の承認ボタンとしても「OK」が標準的に使われるようになったことも、その定着に貢献(こうけん)しています。

まとめ

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日本人が「OK」という言葉を使うようになったのは、1930年に河原喜久恵(かわはらきくえ)の歌った「ザッツ・オーケー」のヒットがきっかけでした。
この曲が映画「いゝのね誓ってね」の主題歌として広く知られ、「OK」という表現が一般に浸透(しんとう)していきました。
それ以前は、「オーライ」という言葉が同様の意味で使われていましたが、「OK」がそれに取って代わる形で日本語の中に定着していったのです。

おわりに

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今日は、日本人が「OK」という言葉を使うようになったのは何故かという話を書いてみましたが、いかがでしたか?
現在もそうですが、ファッションや流行歌などを生み出していくテレビ、ラジオ、映画の影響は、ホント、侮(あなど)れませんね。おお!(゚o゚)

なお、「OK」という言葉の語源に関しては、以下の記事をお読みください。
これが、なかなかの謎なのです。

「OK」は、日本人も日常的に使いますが、OKと、アルファベット2文字で構成されていることから、何かの略語とされます。しかしながら、実はこの言葉が何の略なのか、ハッキリしていません。1つは、第7代アメリカ大統領アンドリュー・ジャクソンに由来するという説があります。教養のない彼は、「all correct」の綴(つづ)りを「all korrect」と間違え、承認するという意味で書類にいつも「OK」と書いていたため、それがのちに広まったといいます。
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