日本語には「ら行」の言葉が少ないですが、これは何故なのでしょうか?
日本語に「ら行」が少ないのは何故?
もともと日本語には「ら行」で始まる言葉はなかった。
もしも手元に国語辞典があれば、「あ行」「か行」「さ行……」と、それぞれの行の言葉がどのくらいあるか、見てみてください。
「や行」は「や」「ゆ」「よ」、わ行は「わ、を、ん」だけなので、他の行と比べて少ないのは分かりますが、何故か「ら・り・る・れ・ろ」の「ら行」も少ないことが分かると思います。
日本語本来の語彙(ごい)は、「和語」「大和言葉(やまとことば)」などと呼ばれます。
が実は、もともと日本の言葉には「ら行」で始まる言葉はありませんでした。
国語辞典に載っている「ら行」の言葉の多くは、中国から取り入れた漢語(かんご)か、もしくはヨーロッパからの外来語(がいらいご)なのです!
たとえば、リンゴ(林檎)、ラッキョウ(辣韭)、ロウソク(蝋燭)などは、もともと漢語(かんご)です。
中国語には、ら行で始まる言葉がたくさんあり、一方日本語には本来「ら行」で始まる言葉はなかったのですが、奈良時代(ならじだい)以降に中国の言葉を学んでいった結果、「ら行」が語頭(ごとう)に来ても発音できるようになったといいます。
ちなみに、「ら行」で始まる年号も少ないということをご存じですか?
2019年5月1日に年号が変わり、平成(へいせい)から「令和(れいわ)」になりましたが、実は、ら行で始まる年号は「暦応(りゃくおう)」以来、なんと、約680年ぶりなのです!
おわりに
今日は、日本語に「ら行」が少ないのは何故かという話を書いてみましたが、いかがでしたか?
なんと、もともと大和言葉(やまとことば)には、ら行で始まる言葉はなかったのですね。
これは意外でした。おお!(゚o゚)
ら行といえば、いわゆる「ら抜き言葉」は既に定着しているようです。
詳しくは、以下の記事をお読みください。