腹いっぱいになっても、何故か好きな物なら食べられてしまいます。
これが、いわゆる「別腹」ですが、一体どのような仕組みでこのようなことが可能なのでしょうか?
また、「別腹」は、英語では何というのでしょうか?
「別腹」は本当に存在する!
腹いっぱいになっても、どういうわけか好きな物なら食べられてしまいます。
これを「別腹」といっていますが、実は、この別腹は本当に存在します。
しかも、2つもです!
1.感覚的なもの
ひとつは、感覚的なものです。
人間は、同じ味の物を食べ続けると満腹を感じますが、デザートの甘みのように、脳がそれまでとは違った新たな味を感じ取ると、食欲が蘇(よみがえ)ります。
いわば、「感覚的な別腹」です。
2.物理的なもの
もうひとつは、物理的なものです。
たとえ満腹の状態でも、おいしそうな物を見ると、胃が盛んに活動を始め、先に食べた物を、少しずつ小腸の方に押し込んでいきます。
すると、胃の上の方に、新しいスペースができます。
いわば、「物理的な別腹」です。
「別腹」は、英語で何という?
「別腹」は、英語で何というのでしょうか?
I have another stomach.
(私には別腹がある)
でもOKですが、より英語らしい表現を求めるなら、以下のようにいうとよいでしょう。
I have a hollow leg.
(私には別腹がある)
A:You eat well.
(良く食べるね)
B:Yes, I do. I have a hollow leg.
(ええ。私には別腹があるから)
ただ、別腹は、実際には自分の好きな物しか食べられないので、(^^; 食べられるものを添えるとさらによいかと思います。
I always have room for dessert.
(デザートは別腹よ)
I always have room for ice cream.
(アイスクリームは別腹だよ/アイスクリームならいつでも食べられるよ)
おわりに
今日は、「別腹」は本当に存在するという話、そして、英語で別腹は何というのかという話を書いてみましたが、いかがでしたか?(^^)
別腹に関しては、MRIを使って調べた面白い実験があります。
甘い物が好きな人に、「もうこれ以上食べられない」というところまで食事をしてもらった後、大好物のケーキを見せたのです。
すると、わずか数秒後に、胃が少しずつ動き出し、続いてケーキを少し食べると、胃の中の食べ物が十二指腸(じゅうにしちょう)の方へ動きはじめ、パンパンだった胃に、なんと、空きスペースができたのです!
この別腹がつくられる仕組みには、「オレキシン」という消化を促(うなが)す働きのあるホルモンが関係するといわれていますが、いずれにしても、別腹が「物の例え」ではなく、本当に存在するというのは驚きですね。おお!(゚o゚)