日本の長のことをどのように呼ぶかということを考えると、「総理(そうり)」または「首相(しゅしょう)」という言葉が思い浮かびます。
が、そのそもこれら2つの言葉には、どのような違いがあるのでしょうか?
一言でいえば、総理は「略称」で首相は「通称」
これらの違いを一言でいえば、総理は「略称(りゃくしょう)」、首相は「通称(つうしょう)」となります。
法律上では、「内閣総理大臣(ないかくそうりだいじん)」といい、国会では慣例(かんれい)として「総理」と呼ばれていますが、議員が国会で「○○総理」と呼ぶことはあっても、「○○首相」と呼んだりはしないのはそのためです。
中国では、「相」が大臣の通称としても使われる
一方中国では、「相」が君主を助ける役割の人物を指すことがあることから、財務大臣のことを「財務相(ざいむしょう)」と呼ぶなど、大臣の通称としても使われています。
首相は、ここうした大臣の”主席(しゅせき)”という意味なのです。
諸外国ではどうなっている?
「えー、わたくしが、巷(ちまた)で評判の猫総理であーる」
写真はこちらからお借りしました。
それでは、諸外国(しょがいこく)ではどうなっているのでしょうか?
諸外国においては、内閣総理大臣のことを「首相」と呼ぶことで統一されています。