人間は、個人を識別するのに「指紋」が使われています。
何故ならば、周知の通り、指紋は一人ひとり違うからです。
この指紋は、主に霊長類(れいちょうるい)だけがもつ特徴です。
それでは、人間以外の場合はどうなのでしょうか?
牛は、人間の指紋と同様1頭ずつ異なる「鼻紋」で識別される
面白いところでは、牛には「鼻紋(びもん)」と呼ばれるものがあります。
鼻紋というのは、牛の鼻先にある特有の皺(しわ)のことで、人の指紋と同様、1頭ずつそれぞれ異なっており、一生変わることがありません。
血統などの証明を必要とする和牛などは、ほとんどの場合において、子牛が生まれると1頭ずつこの鼻紋を採取して、この部紋で固体識別をしています。
牛を識別する方法としては、他には耳標(じひょう、=耳に付ける標識)を付けるというものもあります。
しかしながら、耳標の場合、 人為的、または引っかかって取れてしまうことがあるため、最終的な固体識別の判断には、あくまでも鼻紋が使われています。
ホルスタイン種の場合は鼻紋は不要
ただし、ホルスタイン種の場合は、鼻紋は使われておらず、白黒の模様で判別しています。
何故なら、ホルスタイン種の場合には、白黒の斑紋で容易に識別できるため、鼻紋を採取する必要がないのです。
参考にしたサイト
鼻紋(びもん) | Bikki Farm( 下北牧場 )のホームページ
http://www5.omn.ne.jp/~bikki/2000jun.htm