この世の中には、科学では説明できない不思議なことが数多くあります。
昆虫の世界でもそれは同様で、頭をいくつもくっつけた奇妙な虫が存在します。
今日は、常識では考えられない、そんな驚くべき虫をご紹介します。
頭をいくつもくっつけた奇妙な虫・カメノコハムシ
冒頭の写真は、カメノコハムシの一種(甲虫目:ハムシ科:ドゲハムシ亜科:カメノコハムシ族)の幼虫を横から見たところです。
葉っぱにくっついている部分がこの虫の本体で、そこから長い尾のようなものが、エビ反り状態に伸びています。
そして、この「尾」を立てたのが下の写真です。
体が大きくなるたびに脱皮した、自分自身の抜けがらを器用につなぎ合わせ、盾(たて)代わりにしています。
よく見ると、ちょうどトーテムポールのように、顔が並んでいます!
この写真を、さらに良く見てみましょう。
おいしそうに葉を食べていますね。
お尻のV字は、しっぽのように動かすことができます。
そして、後ろから敵が近づくと、盾をさっと持ち上げ、後ろからの攻めに備えます。
この盾の長さは13mmあります。
上の写真は、この虫を上から見たところ。
体を覆うように、いつもこのように盾を前方へ伸ばしています。
上は、抜け殻の顔のアップの写真です。
なかなか凛々(りり)しい顔をしているようです。
この顔がいくつも並んでいるのですから、襲ってきた敵は、さぞかしびっくりすることでしょうね。
しかし、このような虫がいること自体驚きです。
まさに、人間の世界ではおよそ想像もつかない、昆虫界の不思議さ、奇抜さ、そして神秘さの一端を、この虫に見ることができますね。
参考にしたサイト
第73回 頭をいくつもくっつけた奇妙な虫を発見 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20140421/393881/?P=1