年末に大掃除をするのは何故? いつから始まった? また、いつまでにやれば良い?

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大掃除

年末に大掃除をする理由と起源は?

そもそも、年末に大掃除をするのは何故なのでしょうか?
そして、この習慣はいつ頃始まったのでしょうか?

大掃除の習慣はいつ頃始まった?

大掃除_02

年末の大掃除の習慣は、かなり以前からあり、いつ頃始まったのかは定かではありません。
行事そのものは、平安時代からあるとされます。
この習慣は、江戸時代に12月13日を煤払い(すすばらい)の日として、江戸城の大掃除をしたことで庶民(しょみん)に広まっていきました。

大掃除をするのは何故?

昔の日本には、現在のように電気やガス、灯油といったものはありませんでした。
そのため、ご飯を炊いたり、煮物をつくったりするときは、もっぱら「竈(かまど)」や「囲炉裏(いろり)」といった設備を使い、熱源には薪(まき)や炭を使っていました。

夜になると、照明に「行燈(あんどん)」というものを使い、熱源にはロウソクや菜種油(なたねあぶら)などを使っていました。

このような生活をしていたので、年末になる頃には、これらの器具から発生する煤(すす)で、家中の壁から天井まで真っ黒、といった感じになっていました。

そこで、年末にその年1年でたまった煤(すす)を掃除する、という習慣が定着(ていちゃく)しました。
これが、12月13日に行なう正月事始めの「煤払い(すすはらい)」です。

大掃除はいつまでにやれば良い?

大掃除_03

大掃除は、12月13日から始めて28日までに終わらせる方が良いとされます。
江戸時代には、12月13日は煤払いとして定めていたこともあり、12月13日は「はじめの日」ともいわれています。
28日までに大掃除が終われば、お正月飾りの飾りつけがスムーズにできるというメリットもあります。

大掃除を避けたほうが良いとされる日がある?

ただし、気をつけたいことがあります。
それは、大掃除を避けたほうが良いとされる日があるということです。
それは、12月29日、31日、1月1日の3日間です。
これは一体、何故なのでしょうか?

12月29日は、数字に9(苦)がつくので縁起が悪く、大晦日(おおみそか)の31日も「一夜飾り(いちやかざり)」と呼ばれて、慌てて準備した印象を与えるので、神様に失礼とされています。
いずれも大掃除を避けた方が無難(ぶなん)です。

また、元日に掃除すると、やってきた福まで逃すとされているので、1月1日も避けたほうが良いです。

おわりに

「外の掃除をしろと、昼寝を叩き起こされたニャン。人使いの荒い主人だニャー」
掃除ネコ_02
写真はこちらからお借りしました。

今日は、年末に大掃除をする理由、起源、そしていつまでにやれば良いのかという話を書いてみましたが、いかがでしたか?

年末といえば、毎年年の瀬になるとベートーベンの第九が演奏されますが、これは何故なのでしょうか?
答えは、以下の記事をお読みください。

年末になると、ベートーベンの第九が演奏される理由は、ベルリンでは、戦前からニューイヤーコンサートとして、大晦日(おおみそか)の夜に「第九」を演奏することが多かったため、その風習が日本に持ち込まれたといわれています。また、日頃は入場者の少ない演奏会でも、「第九」を演奏すると観客をたくさん集められます。
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