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ベートーベンの肖像画（しょうぞうが）を見ると、ボサボサの髪をしています。これは一体、何故なのでしょうか？バッハらは、王侯貴族（おうこうきぞく）をパトロンとした宮廷音楽家（きゅうていおんがくか）で、彼らにならってかつらをつけていたのです。そんな中、「運命」や「第九」などで知られるベートーベンは、他の作曲家とはちょっと違っていました。彼は、王侯貴族（おうこうきぞく）の注文に応じて作曲するのではなく、自分が作りたい曲を作り、その作品を欲しい相手に売る、というスタイルをとっていたのです。
楽譜がすべて「イタリア語」で書かれているのこれは、クラシック音楽の基礎がイタリアにあり、17～19世紀はじめの音楽家が、イタリアに憧(あこが)れていたためだといいます。1度、イタリア語の用語・表記が定着してしまうと、各国の言葉に翻訳するのには手間がかかります。
年末になると、ベートーベンの第九が演奏される理由は、ベルリンでは、戦前からニューイヤーコンサートとして、大晦日(おおみそか)の夜に「第九」を演奏することが多かったため、その風習が日本に持ち込まれたといわれています。また、日頃は入場者の少ない演奏会でも、「第九」を演奏すると観客をたくさん集められます。
ベートーベンは1770年生まれですが、自分では1772年に生まれたと信じ込んでいたということをご存じですか？ 1770年生まれのベ...