語源一覧

勿怪の幸いの「勿怪」とは何? – 「物の怪」が変化してできた語

思いがけない幸運が舞い込んでくることや、降ってわいたような好機を「勿怪(もっけ)の幸い」といいますが、この勿怪とは一体何なのでしょうか?勿怪とは、「意外なこと」「思いがけないこと」を意味する言葉で、これは「物の怪(もののけ)」が変化してできた語と言われています。

「彼女に振られた」の「振る」は、「振袖」の袖を振ることから?

昔は、女性が意中の男性へ自分の気持ちを伝えるとき、振袖(ふりそで)のたもとを左右に振るというしぐさで伝えました。一方、つきまとわないで欲しいと思ったときには、袖を前後に振って伝えました。これが、現在の恋愛で使われる、「振る」「振られる」という言い回しの由来です。

「丁寧」は、中国の軍で使われた楽器の名前だった?

「丁寧にあつかう」「丁寧な対応」のように、「注意深いこと」や「礼儀正しいこと」をいう「丁寧(ていねい)」という言葉がありますが、この語源は、意外なことに楽器の名前でした。古く、中国の軍で使われた「丁寧」と呼ばれる楽器がありました。この楽器は、「鉦(しょう)」とも呼ばれ、警戒の知らせや注意を促(うなが)すために用いられました。そこから、ものに対しても「”注意深く”あつかうこと」をいうようになり、人に対しても「細かく注意を行き届けること」、すなわち「礼儀正しいこと」をいうようにもなりました。

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