「おざなり」と「なおざり」の違いは? また、どう使い分ければ良い?
まず、おざなりは、「その場しのぎに適当に何かをする」という意味です。おざなりは、「お座敷のなり」が詰まってできた言葉で、お座敷(宴席)での取り繕(つくろ)ったような言動になぞらえています。そして、なおざりは、「すべきことをしないで、ほったらかしにする」ことをいいます。こちらは、何もせずに遠ざけるという意味の「直去り」が語源といわれています。
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まず、おざなりは、「その場しのぎに適当に何かをする」という意味です。おざなりは、「お座敷のなり」が詰まってできた言葉で、お座敷(宴席)での取り繕(つくろ)ったような言動になぞらえています。そして、なおざりは、「すべきことをしないで、ほったらかしにする」ことをいいます。こちらは、何もせずに遠ざけるという意味の「直去り」が語源といわれています。
「冠婚葬祭」のうち、婚は「結婚」、葬は葬儀、祭は祖先(そせん)を祀(まつ)ることを意味しますが、「冠」とは一体何なのでしょうか?昔の日本では、生まれた子供が男の子の場合、成人を迎えると、「元服(げんぷく)」と呼ばれる儀式が行なわれていました。しかし、この元服の年齢は一定しておらず、12~16歳頃までの間に行なわれ、古くは髪を整え、冠(かんむり)をかぶり、大人の服を着て、幼名(ようめい)を改めました。
「天地無用」の意味が上下どちらでも良いのか、そうでないかの鍵を握るのは、天地のあとにある「無用」という言葉です。この言葉は、一体どのような意味をもっているのでしょうか?「無用」という言葉は、「問答無用」「他言無用」などにも使われている、強い禁止、制止(せいし)を表わす言葉です。「逆さまにするな」「壊れやすい物が入っている」というメッセージなのです。
雨の様子を表わす言葉、「雨模様(あめもよう)」。実はこ「雨模様」というのは、「雨が降りそうな空の様子」「雨になりそうな状態」のときに使うのが正しい用法です。そもそも、「雨模様」の「もよう」とは、「今にもそうなりそうな様子」を意味する「催い(もよい)」が変化したものです。そのため、「~となりそうな状態」のときに使うのが本来の用法です。の言葉は、雨が降っている状態をいう言葉ではありません。
医師が、自分の専門領域を名乗り、医療機関の看板や広告に出す診療科目のことを「標榜科目(ひょうぼうかもく)」といいます。こうした専門領域がどのように決まるのかといえば、現在の日本の制度では、医師免許さえ取得していれば、どの診療科目をいくでも名乗ることができます。これは、「自由標榜制」と呼ばれ、まったく経験のない診療科を掲(かか)げても、保健所へ届ければ違反にはならないのです。