温泉や火山のニュースで使われる、「硫黄(いおう)のようなにおい」という表現。
が実は、硫黄にはにおいがなく、無臭でした!
硫黄は、実は無臭だった!
私たちが温泉などに行くと感じる、いわゆる「硫黄のにおい」。
このにおいは、硫黄のにおいではありません。
何故なら、単体の硫黄は無臭(むしゅう)だからです。
温泉の噴き出し口や火山の噴火(ふんか)の際に感じられる「卵が腐ったような」と形容される独特のにおいは、火山ガスに含まれる、硫黄と水素の化合物である「硫化水素(りゅうかすいそ)」のにおいです。
たとえば、火山の噴火を伝えるニュースで、良く使われる表現に、「硫黄のようなにおい」というのがあります。
これは、科学的にいえば誤りです。
それにもかかわらず、慣用的(かんようてき)に使われてしまっている表現のひとつです。
決っして、純粋な硫黄がにおいを出すことはないのです。
おわりに
「ニャー。硫黄って、実はにおいがしないって知ってたかニャ?」「わっ! やられたニャー。ボクも今、それを言おうと思ってたところニャ」
今日は、「硫黄はくさい」というのは本当なのかという記事を書いてみました。
硫黄にはにおいがなく、実は無臭だったというのは驚きですね。おお!(゚o゚)
2014年9月28日に放送された「真相報道 バンキシャ!」の冒頭(ぼうとう)で、長野、岐阜県境にある御嶽山(おんたけさん)の噴火の様子を、濱田隼平(はまだ じゅんぺい)アナウンサーがヘリから伝えた際、
「辺(あた)りは暗くなってきました。機内に硫黄のようなにおいが立ち込めています。――」
と表現し、これを聞いた東京大学の鍵裕之(かぎ ひろゆき)教授が、
「硫黄は無臭だ」
とツッコんだということがありました。
かように、「硫黄のようなにおい」というのは、メディアでしばしば使われる表現で、このアナウンサーに限らず、新聞や報道番組でたびたび登場する表現なのです。